SDGs研究会「持続可能な地域をつくる!」
企画提案者:大津市地球温暖化防止活動推進センター
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のことで、17のゴールと169のターゲットから構成され、2030年までの国際目標です。地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。その研究講座です。日程:平成30年3月6日(火)13:30~16:00
会場:コラボしが21(9階)大津商工会議所会議室
講演:滋賀県総合政策部企画調整課「SDGsで描く持続可能な滋賀づくり」
事例発表
- 「大阪ガスグループにおけるSDGsの取り組み」 大阪ガス株式会社滋賀地区副支配人 嶽釜信一氏
- 「関西電力(株)におけるSDGsの取り組み」 関西電力滋賀支社コミュニケーション統括グループ副長 濱田圭氏
- 「工場の端材を有効活用した琵琶湖の生物多様性保全活動」 積水化学工業株式会社滋賀栗東工場安全環境課 藤本浩司氏
SDGs研究会「持続可能な地域をつくる!」【活動報告】
SDGs研究会「持続可能な地域をつくる」開催報告(要旨)
3月6日(火)13時30分から16時まで、コラボしが21 (9階)の大津商工会議所会議室にて、SDGs研究会を開催しました。この研究会は、大津市と大津商工会議所が共催で開いたもの(実施団体:大津市地球温暖化防止活動推進センター)で、このテーマに関心のある44名が参加し、終始熱心に講演・発表に耳を傾けました。
★地球システムは限界に近づいている。開発は持続可能な節度が重要
最初に基調講演として滋賀県総合政策部企画調整課未来戦略係の久保田祐二さんが「SDGsで描く持続可能な滋賀づくり」をテーマに講演しました。持続可能な開発とは「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」という定義を紹介し、経済・社会・環境の3つの側面を調和させた開発こそ、今、求められており、そのためにSDGs(17の持続可能な開発目標と169のターゲット)が国連によって「2030アジェンダ」(2030年への世界目標)として採択され、すべての国のあらゆる人々が、誰一人取り残されないように「世界を変革」し、環境を守り社会不安をなくそう、という高邁な理念・実践目標であることが理解できました。
★「サステナブル滋賀×SDGs」で、滋賀の強みを生かし伸ばそう
滋賀県では既に「しがエネルギービジョン」が策定されており、加えて農業や福祉との連携、民活による琵琶湖の魅力向上を図り、人の健康・自然の健康・社会の健康を目指す滋賀らしいSDGsを活用した持続可能な滋賀づくり」が進められています。
国内外のモデルとなるような地域の実践的な取り組みを創出しようとしており、このことは、滋賀県に暮らす者の幸せであり誇りでもあります。温暖化が進み地球システムが限界に近づき、このままでは地球自体も、そこに住む人間の暮らしも、他の生態系も持続できないのではないか、という危機感が現実味を持って感じられました。
★エネルギーを「つくる責任・つかう責任」(SDGs目標12)
エネルギーに関わるSDGsへの取り組みを紹介していただきました。大阪ガス(滋賀地区副支配人嶽釜信一さん)と関西電力(滋賀支社コミュニケーション統括グループ副長濱田 圭さん)の2社です。両社ともエネルギー資源(素材)を生活に使えるエネルギーに変えて供給している企業ですが、つくる時に効率よく(つくる責任)、かつ消費者がエネルギーを浪費しない(つかう責任)ように多様な取り組みを展開しておられることがよく分かりました。気候変動に対応する(目標13)、再生可能エネルギーを増やす(目標7)、産業と技術革新の基礎をつくる(目標9)、そして、住み続けられるまちをつくる(目標11)、目標のために協力する(目標17)等、両社とも本業の中で既に実践していることも含め、取り組み内容は具体的で多岐にわたるものでした。
★琵琶湖の生物多様性を守る(SDGs目標15、4)
積水化学工業(滋賀栗東工場安全環境課藤本浩司さん)からは本業における事業とともに、工場の端材を有効活用した魚道づくり(魚のゆりかご水田プロジェクト)と環境学習支援の取り組みが発表されました(目標15、4等)。琵琶湖という宝物を持つ滋賀は、持続可能な水資源の保全と漁業・農業の振興、そして子どもたちに環境学習の場を提供し、将来にわたる持続可能な暮らしを大切にしていくことが重要であると再認識しました。
★おおつ環境フォーラムも一役果たそう
最後に今回のSDGs研究会の実施団体として、当フォーラム(大津市センター)が取り組む照明LED化を推進する「おおつ市民共同節電所」(目標13、11)を「一人ひとり、何ができるか・何をすべきか」を考える機会として紹介し、その思いを述べました。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。