【準備中】「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼で、こんな取組があります「深泥池編」~

企画提案者:「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画

 

(1)深泥池とは~市民が誇れる京都最古の自然~

深泥池(みぞろがいけ)は、標高が200m以下の低い山に囲まれた 小さな谷懐にあります。 位置は京都府立資料館前(京都市地下鉄・北山駅)から北へ約700mのところです。

深泥池はちょっと見たところただのため池のようです。しかし、この池は、1988年に国の天然記念物に指定された「深泥池生物群集」の生存する特別な池です。

1970年代の大がかりな学術調査などによって、池内の各所に氷河時代の生き残りと考えられる北方系の植物や動物が生存していることがわかりました。京都は暖温帯で、ここに分布する普通の生物が深泥池にあるのは当然ですが、これらと北方系の生物が存在して、何等かのかかわりを持ちながら一定のバランスを保ちつつ、共存しているのです。このような生物自然の存在は深泥池ならではの特徴といえます。 特にこの本拠はミズゴケ湿原の広がる浮き浮き島であるといえます。‥‥深泥池の成立が約14万年前にまで遡れる、ということです。(深泥池水生生物研究会HPから)。詳しくは、次からご覧ください

深泥池水生生物研究会 - 深泥池とは

 

小昆虫ハナアブ(ハナダカマガリモンハナアブ )とミツガシワ( 深泥池では春一番に咲く白い花)、この両者の関係は最終氷期(いまから1万年あまり前に終った氷河期) から延々と続いてきたのは確かだといわれています。この両者は深泥池における氷河時代の生き証人の代表ともいえる生物でしょう(同HPから)。神秘的なお話ですね。

 

(2)京都市の取り組み事例から

京都市では令和4年に「京都市生物多様性プラン(2021-2030)」が策定され、その中に「重点保全地域における保全強化」として、深泥池に関して次の記述があります。

「天然記念物深泥池の保全・活用」

<概要> 国指定天然記念物「深泥池生物群集」について、平成16年9月に京都市が取りまとめた「天然記念物深泥池生物群集保全・活用のための基本方針」に基づき、外来生物(ブルーギル、ブラックバス等)除去、路面等からの排水の遮断や開水域の確保による水環境の保全、希少種や浮島の保護等を実施 ・水質のモニタリング調査 ・浮島等における希少種の保護 ・外来生物(ブルーギル・ブラックバス・ 外来タヌキモ等)の除去。

「京都市生物多様性プラン(2021-2030)」は次からご覧ください。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000282/282470/r4torikumi.pdf

 

また、京都市情報館の深泥池の紹介は次からご覧ください。

https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000005655.html

 

(3)深泥池水生生物研究会の活動(同研究会のHPから)

深泥池水生生物研究会は、会の目的として次のとおり定めています。「深泥池の保全活動を通じ、「天然記念物 深泥池水生生物群集」の持つ学術的価値を継承し、また、そこで得られた知見を広く市⺠に提供することを目的とする」(会則第2条)。

さまざまな活動については、深泥池水生生物研究会 - 2025年からご覧になれますが、その中に、夏休み底生動物調査(2024年8月12日実施)、毎年行われている恒例の深泥池水質一斉調査(2024年11月3日実施)の調査結果が掲載されています。ジュンサイの食味会というのもいいですね。

 

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