「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼で、こんな取組があります「霞ケ浦編」~

企画提案者:「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画

 

 (1)霞ケ浦とは・その歴史

「霞ヶ浦」と呼ばれている湖は,霞ヶ浦(西浦),北浦,常陸利根川(ひたちとねがわ)を全部ふくめた湖のことです。面積は220km²で日本第2位の広さがありますが、平均水深は約4mで,広くて浅いという特徴があります。

霞ヶ浦の流域は,24の市町村にまたがり,約93.7万人(令和2年)がくらしています。

流域の面積は約2,157km²で,湖の面積の約10倍の地域から川の水が流れ込んできます。

このため,霞ヶ浦はよごれた水が集まりやすい湖といわれています。

 大昔,関東平野は海の底でした。

それから,気候変動によって海水面が上がったり下がったりする中で,地面が削られ,川が谷を作り,土砂がたまったり流れたりしながら,約6,000年前の縄文時代に霞ヶ浦のもとになる大きな入り江が生まれました。(茨城県霞ケ浦環境科学センターHPから)

 詳しくは、

https://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/seikatsukankyo/kasumigauraesc/05_gakushu/digital%20content/00_1_kasumigaura.htm

 霞ヶ浦ができるまで①(約10万年前から縄文時代まで) -霞ケ浦環境科学センター-

流域の一部は水郷筑波国定公園に指定されており、湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼となっています(北浦及び常陸利根川を含む)。

 

(2)第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)が開催されました(茨城県HPから)

平成30年10月15日から10月19日の5日間、本県で23年ぶり2回目となる第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)が開催されました。

会議では、50の国と地域からの延べ約5,500人の参加のもと、水質保全のみならず、生態系サービスを将来にわたって持続的に享受するため、どのようなことに取り組むべきかについて、活発な討議が行われました。

議論の成果は、最終日に「いばらき霞ヶ浦宣言2018」として取りまとめられ、世界に向けて発信されました。宣言には、その柱として「生態系サービスを衡平に享受すること」と「生態系サービスを次世代に引き継ぐこと」の2つを掲げ、これらを達成するために関係者が行うべきことを盛り込んでいます。今後、県では、会議での議論や宣言で示された行政の役割を踏まえ、湖沼環境保全対策を進めてまいります。

 

(3)霞ケ浦に係る湖沼水質保全計画 (茨城県HPから)

令和4年3月に作成された第8期計画(流域の茨城・栃木・千葉の3県共同)です。

冒頭に次のように書かれています。

「霞ヶ浦は、水道水源をはじめ首都圏における水資源の安定的な確保に重要な役割を果たし、 豊かな水産資源を育み、水郷筑波国定公園の一部として良好な景観を構成するなど、古くから 人々に多様な恵沢をもたらしてきたかけがえのない貴重な資産となってきました。しかし、湖 面積が広いうえに水深が浅く、また湖水の交換日数が約200日かかることなどから、元来水質が汚濁しやすい湖です」。

この計画書は次からご覧になれます。

8ki_honbun.pdf

 

(4)霞ケ浦の生態系について

霞ヶ浦は海跡湖であり、かつては塩水が朔上する汽水湖でした。そのため現在の霞ケ浦は淡水性を中心に、一部は汽水性(海水性)の生物が共存しています。淡水性の魚としてはコイやフナなどがあり、霞ヶ浦の名産となっているワカサギやシラウオは、海水性のものが水域の環境の変化に順応して定着したものです。 また、南北に長い本州の中央に位置する霞ヶ浦には、南方系の生物と北方系の生物が共存しています。(茨城県HP掲載の第9回 霞ヶ浦の生態系から)

詳しくは次からご覧ください。

(茨城県HPから) kasumigauranoseitaikei.pdf

(茨城県霞ケ浦環境科学センターHPから) スライド 1

 

(5)霞ケ浦に係る市民の活動

霞ケ浦といえば、アサザプロジェクトの名が知られています。

「100年後トキの舞う霞ヶ浦」を目指してアサザプロジェクトは、湖に咲く可憐な花から始まりました。湖の環境が悪化したことで絶滅に瀕していた水草アサザを救うために、1995年に地域の人々が立ち上がりました。多様な組織や人々が恊働するネットワークが流域に広がり、湖の上流にある水源地から下流の湖までを被う様々な事業へと発展していきました。今では市民型公共事業と呼ばれることもあります。アサザプロジェクトが進める自然と共存する持続可能な循環型社会づくりには、これまでに延べ25万人、200を越える学校が参加しています。(認定NPO法人アサザ基金HPから)

この活動を推進する「認定NPO法人アサザ基金」については、次のアドレスからHPをご覧ください。

https://www.asaza.jp/

 

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