「しが地域エネルギーコンソーシアム」キックオフフォーラム
企画提案者:滋賀県
滋賀県では、平成28年3月に策定した『しがエネルギービジョン』に基づき、持続可能な新しいエネルギー社会の実現に向けて、地域レベルで取り組み可能なエネルギー政策を推進しています。
こうした中、再生可能エネルギーをはじめとするエネルギーに関する情報を共有しながら、民産学金公の各セクターが有機的に連携・協力し、エネルギー関連のプロジェクトの組成および推進を図るため、「しが地域エネルギーコンソーシアム」を設置し、これに係るキックオフフォーラムを開催します。
日 時:平成30年3月22日(木)14:00~17:00
会 場:滋賀県危機管理センター1階大会議室(大津市京町四丁目1-1)
プログラム: 第1部 講演・事例報告
- 「しがエネルギービジョン」の推進について 滋賀県県民生活部エネルギー政策課
- 基調講演「(仮題)地域エネルギー政策から始まる持続可能な地域づくりについて」 一般社団法人地域政策デザインオフィス代表理事田中信一郎氏
- 事例報告①『(仮題)琵琶湖里湖循環プロジェクトについて』 太平洋セメント株式会社環境事業部アクア事業グループ濱崎琴美氏 事例報告②『(仮題)畜産廃棄物のエネルギー利用について』 滋賀特機株式会社開発営業部 部長山中利広氏
定員:100人(先着順)
参加費:無料
主催:滋賀県
「しが地域エネルギーコンソーシアム」キックオフフォーラム【活動報告】
3月22日(木)14時から17時まで、滋賀県危機管理センター1階大会議室において、掲題のキックオフフォーラムが開催されました。滋賀県のみならず、いま、日本のエネルギー政策は大きな転換点にあるといえます。地域のエネルギーはどのような方向に向かうのか、特に、再生可能エネルギーの推進をどのようにするのか、地域住民の生活に直結する問題であり、関心を持って聴講しました。以下は報告の概要です。
★「しがエネルギービジョン」の推進について
滋賀県エネルギー政策課の中嶋洋一課長補佐から、平成28年3月に策定された「しがエネルギービジョン」の概要について説明がありました。原発に依存しない新しいエネルギー社会の構築を目指す滋賀県では、エネルギーを「減らす」「創る」「賢く使う」そして3つの取り組みを「支える」の4つを柱とする基本方針を定めています。その実現のために、再生可能エネルギーの導入促進をはじめとする8つの重点プロジェクトを定め、各重点プロジェクトについて具体的な取り組みが進められています。しかしまだ、しがエネルギービジョンの認知度は低く、県政モニターアンケート(29年6月調査)では、「聞いたことがない」が65.2%を占めており、今後の課題の大きさを如実に示しているといえます。
★基調講演「地域エネルギー政策から始まる持続可能な地域づくり」
ついで、一般社団法人地域政策デザインオフィスの田中信一郎代表理事による基調講演がありました。田中さんは、地域主導型自然エネルギー事業について、長野県での事業体験を踏まえて講演されました。エネルギーの地域内需要を域外からの供給に頼らず、地産地消で地域が持つ自然エネルギーのポテンシャル(潜在力)を活用するという指摘に興味を持ちました。地域エネルギーの自給率を高める政策の推進が重要であると思いました。
★2つの事例報告がありました
太平洋セメント株式会社環境事業部の濱崎琴美さんからは「セメント資源化による循環型社会形成と琵琶湖里湖循環プロジェクトについて」、滋賀特機株式会社開発営業部の山中利広部長からは「地域の未利用エネルギー活用による循環型バイオマス発電システムについて」それぞれ興味ある事例が紹介されました。
●なお当日、「しが地域エネルギーコンソーシアム」という新しい組織への入会案内がありました。