学校にいかない選択をした子ども達に、自信を取り戻し生きていく力を蓄える居場所をつくる~オルタナティブスクール「トライアンフ」~
企画提案者:一般社団法人異才ネットワーク
学校に行かないこと(不登校)を選択した子ども達が、安心安全な居場所で、自分の得意なことや興味のあることを中心に学んでいける、そのようなフリースクールを実現する活動をしています。自分の頭で考え、得意で、興味あることに能力を発揮する社会人が求められる時代がきているように思います。
学校に行かない子ども、というのではなく、ひとりの意思や尊厳を持つ人に育てます。
大津オルタナティブスクールトライアンフは、滋賀県琵琶湖近くで(大津市長等2丁目7-24)開校している不登校の子どもたちのためのスクールです。
様々な要因から学校の学び方や集団活動と合わずに不登校になった子どもたちが、学校でもなく家庭でもない安心・安全な「第3の居場所」として、当スクールを利用しています。
子どもたちひとりひとりの特性が尊重され、好きなことをトコトン追求できるような学び場を提供したいと思い、当スクールを開校しました。
学校に行かない選択をしたこどもたちには、自分を責められることなくホッとできる居場所が必要です。
自分が自分のままでいられる空間でゆったりと過ごすことで心が回復してくれば、自然と学びたいという思いや、前に進もうという勇気もわいてくるのです。そして自信を取り戻し生きていく力が身についてきて、変容が起こります。
ある生徒はこう言いました。
「今まで私、優柔不断で決められなかったんだけど、最近、自分がどうしたいのかわかるようになってきたんです..ね、変わったでしょ?」
自家焙煎・ハンドドリップのカフェ「アンビシャス」
●毎月第1・3金曜日 12:00~13:30(完売にて終了)
●大津市明日都浜大津1階 市民活動センター前
●珈琲 350円(マイカップ持参の方 300円)、珈琲豆(事前予約制) 150g 1000円 お好みの焙煎度でご用意いたします。
『カフェ「アンビシャス」ストーリー』
中学2年の時に不登校になり、YouTubeばかりみていた子どもがたまたま見かけた珈琲のドリップの動画を気にいり、自分もやってみたいと思いました。
珈琲を生豆から仕入れ、自分で作った珈琲焙煎器でお客様の好みに応じて焙煎する。そして、1杯1杯丁寧にドリップする。
今や月2回の出店の日は大忙しで、いつも完売です。
ちょっと人と話すことは苦手だけれど、ドリップしてお客様に「どうぞ!」と言って珈琲をわたす。それなら自分にもできる!と欠かさず参加してくれる子や開店前にチラシを配りながら「来てくださいね!」と営業する子。みんな自分の得意なことを中心にお店を盛り上げてくれます。
お客様は浜大津明日都のビルにはいっている行政の部署や社会福祉協議会、子ども相談センターにお勤めの方々がほとんどで、みなさん、不登校の子どもをあたたかく見守ってくれます。
外に出かけるのは不安だけど、カフェのお仕事なら頑張れる。そこから社会へつながっていくことで充分ではありませんか?
トライアンフの活動をより充実させるために、
「経済的な理由」でフリースクールに通えない子どものサポートにご協力をお願いします。
子どもたちひとりひとりに寄り添った探求の学びを続け、より子どもたちの成長に繋がる学びの場をつくるためには、外部講師の依頼や探求学習に必要な教材など多くの準備が必要です。
しかし、現状ほとんどのフリースクールには公的資金の投入がなく、スクールの運営費、子どもたちのの探求学習や学びのための活動費の全てが個人負担となっています。
すべての子どもたちに安心して自分らしい学びができる機会を届けるためには、まず「経済的な理由」でフリースクールに通えない子どもたちへのサポートが必要不可欠です。
私たちはいただいた寄付金によって不登校の子どもを抱えるご家庭の負担を引き下げ、すべての子どもたちに学びを保障したいと考えています。
そして、トライアンフは今後もより多くの子どもたちが安心して自分らしく学びを探求する居場所であり続けたいと思っています。
『トライアンフを支える寄付』
なぜ私たちに寄付が必要なのか。
トライアンフをはじめ、ほとんどのフリースクールやオルタナティブスクールには公的資金は投入されていません。したがって、スクールに通うご家庭に安くはないお月謝をご負担いただく方法にならざるを得ません。
学校にフィットせず、不登校になった子どもたちにとっても、「教育」や「人とのつながり」「社会とのつながり」は大切なことですが、それらを得るためにフリースクールに通おうと思っても、経済的な事情であきらめざるを得ない子どもたちがいます。
そもそも学校にフィットしないお子さんは不安感が強いことも多いです。特に年齢の低いお子さんが不登校となると家庭内でひとりで過ごさせることもできず、保護者が離職するケースもあり、それが収入の低下につながり、フリースクールに通うことも経済的に厳しく...と悪循環となりがちです。
『これからの活動ビジョン』
2019年9月の開校以来、子どもの知的好奇心を刺激しようと、さまざまな体験を得る機会を設けてきました。
遠足や調理実習のほか、外部講師による「メダカの学校」「昆虫教室」「生け花・茶道教室」「刃物研ぎ教室」など。
子どもの興味関心はバラバラですが、それぞれの関心に即した体験を活動に組み入れることによって、はじめは興味のなかったことも、チャレンジしてみて面白かったという感想や自分なりに面白さを見つけて、子どもたち自身が自分の枠を広げることにつながっています。
今まで以上に体験の種類を増やし、活動の質を高めること、またさらに多くの不登校となった子どもがトライアンフに来て、学校では得られない貴重な経験をし、その体験を子ども時代の大切な思い出として心に刻んでもらいたいなと思います。
全国約18万人の不登校の小中学生が学校に「NO」を突きつけています。
あっという間の子ども時代を生き生きと過ごすために、私たちのこのトライアンフがもっと大きな輪となり、各地に広げていくことができればと思います。
今の時代、先が見えずただでさえ不安な社会状況です。
新型コロナウイルス感染拡大もあり、私たち全員が新しい生活様式や価値観に切り替えていく必要があるでしょう。
子どもたちもそうです。言われたことだけをする、目の前に見えることだけをするのではなく、創造力を働かせ、今まで経験したことのないことにも挑戦しながら、社会へと降り立っていくことが大切です。
いろいろな特性をもつ子どもたちがいて、お互いに関わり、尊重し合いながら、好きや得意なことを探求する。子どもたちが健全に成長し、多様性を認め合える社会をつくることが私たちの役割だと思っています。
連絡先:
一般社団法人異才ネットワーク
電話 05053740311
代表 谷川知