「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼の水産と地域の食文化(観光資源)を紹介します「霞ヶ浦・涸沼編」~
企画提案者:「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画
(1) 霞ヶ浦とは
「霞ヶ浦」と呼ばれている湖は,霞ヶ浦(西浦),北浦,常陸利根川(ひたちとねがわ)を全部ふくめた湖のことです。面積は220km²で日本第2位の広さがありますが、平均水深は約4mで,広くて浅いという特徴があります。
霞ヶ浦の流域は,24の市町村にまたがり,約92万人(令和5年3月)がくらしています。
流域の面積は約2,157km²で,湖の面積の約10倍の地域から川の水が流れ込んできます。このため,霞ヶ浦はよごれた水が集まりやすい湖といわれています。
大昔,関東平野は海の底でした。それから,気候変動によって海水面が上がったり下がったりする中で,地面が削られ,川が谷を作り,土砂がたまったり流れたりしながら,約6,000年前の縄文時代に霞ヶ浦のもとになる大きな入り江が生まれました。(茨城県霞ケ浦環境科学センターHPから)
詳しくは、
霞ヶ浦ができるまで①(約10万年前から縄文時代まで) -霞ケ浦環境科学センター-
流域の一部は水郷筑波国定公園に指定されており、湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼となっています(北浦及び常陸利根川を含む)。
(2)涸沼(ひぬま)とは
涸沼は関東北部、茨城県の太平洋岸、 大洗海岸から5kmほど内陸にある湖で、 鉾田市、茨城町、大洗町の3市町にまたがる関東地方最大の汽水湖である。干満の影響により、水位は40cm前後変動する。平坦な関東平野の水田地帯に位置し、満潮時には、海から那珂川を介して涸沼川へと海水が遡って沼に入り込み、海水と淡水が混じり合う汽水環境が形成される。(環境省ラムサール条約登録一覧から)
(3)第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)の開催(茨城県HPから)
① 平成30年10月15日から10月19日の5日間、本県で23年ぶり2回目となる第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)が開催されました。
会議では、50の国と地域からの延べ約5,500人の参加のもと、水質保全のみならず、生態系サービスを将来にわたって持続的に享受するため、どのようなことに取り組むべきかについて、活発な討議が行われました。
議論の成果は、最終日に「いばらき霞ヶ浦宣言2018」として取りまとめられ、世界に向けて発信されました。宣言には、その柱として「生態系サービスを衡平に享受すること」と「生態系サービスを次世代に引き継ぐこと」の2つを掲げ、これらを達成するために関係者が行うべきことを盛り込んでいます。今後、県では、会議での議論や宣言で示された行政の役割を踏まえ、湖沼環境保全対策を進めることとしています。
- 会期:平成30年10月15日(月曜日)~19日(金曜日)
- 会場:つくば国際会議場他
- テーマ:人と湖沼の共生―持続可能な生態系サービスを目指して―
- 参加者数:延べ約5,500人
第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)について/茨城県
② 「湖沼水環境保全に関する自治体連携」の設立
この会議で、滋賀・茨城・長野・鳥取・島根の5県による「湖沼水環境保全に関する自治体連携」が設立されました。
「設立宣言」が次にあります。
第17回世界湖沼会議 (いばらき霞ヶ浦2018) 開催報告書45頁
(4)霞ヶ浦北浦の水産資源(茨城県HP)
① 霞ヶ浦北浦は、ワカサギ、シラウオ、エビ等の水産資源に恵まれ、古くから多種多様な漁業が盛んに行われています。令和6年の漁獲量は352トン(漁業・養殖業生産統計 北浦は非公表)で、全国湖沼漁獲量の約3.5パーセントを占めています。
② 霞ヶ浦北浦の水産物は、漁業で漁獲されるものと養殖されるものとに分けられます。
ご覧になりたい魚種をクリックしてください。
・ワカサギ:ワカサギ/茨城県
・シラウオ:シラウオ/茨城県
・テナガエビ:テナガエビ/茨城県
(5)涸沼の水産資源
涸沼は野鳥の宝庫で、絶滅のおそれがあるオオワシが毎年飛来し、オオセッカ等の貴重種が生息しています。特にスズガモは、東アジア地域個体群の個体数1%を越える5千羽程度が飛来し、重要な中継地となっています。また、20世紀最後の新種発見となった「ヒヌマイトトンボ」は、1971年に涸沼湖畔で見つかったことから、名付けられました。
また、湖には、同じく絶滅のおそれのあるニホンウナギ、特産品であるヤマトシジミをはじめ、ハゼ、スズキ、ボラ、シラウオ、コイ、フナなど、海水・淡水に生息する沢山の魚達が生息しています。(ひぬまの会HP)
詳しくは次をご覧ください。
(6)霞ヶ浦の漁法
① 四手網(よつであみ)は、霞ヶ浦・北浦で特に発達した伝統的な小規模漁法で、四隅を竹で広げた正方形の網を水底に沈め、魚が乗ったタイミングで一気に引き上げる仕組みの漁具です。古代末期にはすでに存在したとされ、全国的に利用された漁具ですが、 江戸時代には、霞ヶ浦・北浦の四手網漁が特に著名でした。コイ・フナ・ウナギなど淡水魚の漁獲に広く使われました。なお、現在では一部流域河川を除きほとんど操業されていません。
② 霞ヶ浦の漁法としては「帆引き網」が無形民俗文化財に指定されており、観光資源として継承されています。帆引き網漁は風の力だけで船を走らせ、横に張った大きな帆で網を曳く独特の漁法です。 ワカサギ、シラウオなどの小型魚の収穫に適しています。
白い帆が湖面に並ぶ光景は「霞ヶ浦の風物詩」として観光資源になっています。
「霞ケ浦の帆引き船 伝統の保存・継承」(広報かすみがうら)が次からご覧になれます。
(7)霞ケ浦・涸沼の食文化
① 霞ヶ浦の食文化
霞ヶ浦周辺の水産加工の歴史は古く、江戸時代末期から製造が始まったと言われています。ワカサギ、シラウオ、エビ類、ハゼ類などの漁獲物は、煮干しや佃煮といった伝統的な加工品の原料として利用され、当地域を代表する特産物となっています。
代表的な料理
・ワカサギの佃煮
・シラウオの煮干し
・テナガエビの釜揚げ
・コイのうま煮
令和7年には江戸時代から受け継がれてきた郷土の食文化として、文化庁の「100年フード」に認定されています。
② 涸沼のシジミ食文化
涸沼周辺では、シジミは日常食として深く根付いています。
地元の大涸沼漁業協同組合では、自主的に定めた管理基準を満たした涸沼産しじみを「ひぬまやまとしじみ」のブランド名で涸沼周辺の直売店などで販売するなど、安全・安心・美味(おいしい)といった消費者ニーズが満たせるようブランド化を推進しています。
代表的な料理:
・しじみのみそ汁
・しじみご飯
栄養価が高く、旨味があって食べごたえ十分な涸沼のしじみ。500円玉より大きなものが獲れるのも魅力のひとつです。
ご参考
茨城県HP
しじみ | いばらきの農林水産物 | 茨城をたべよう 食と農のポータルサイト
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(ご参考)令和7年度「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼で、こんな取組があります「霞ケ浦編」~ は次からご覧になれます。
「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼で、こんな取組があります「霞ケ浦編」~ | みんなで、大津。
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