「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼の水産と地域の食文化(観光資源)を紹介します「三方五湖編」~

企画提案者:「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画

 

(1)三方五湖とは

① 福井県三方五湖周辺地域は、類い稀なる貴重な地形を持ち、太古から人々が集い文明の起点となった世界に誇れる特別な場所です。美浜町と若狭町に位置する三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖は繋がっており、豊かな山々から流れ込んだ清らかな川の水はそれぞれの湖を流れて日本海に通じます。同時に、海から入り込む海水によって5つの湖では異なる塩分の濃度を持ち、水質や水深の違いからすべて濃さの違う青色に見えることから「五色の湖」とも呼ばれています。

自然と人が共生する姿のすべてが集約されているといっても過言ではない奇跡の地形のおかげで多様な生態系を有する三方五湖。当たり前に見てきた風景ですが、もう一度その貴重さを考え、この地を訪れてみてください。(三方五湖自然再生協議会HP)

三方五湖自然再生協議会

 

②三方五湖は、福井県の西岸、若狭湾に面したリアス式海岸にある、タイプが違う大小五つの湖である。常神(つねがみ)半島の付根にあって、周囲を標高395m の梅丈岳(ばいじょうだけ)などのゆるやかな丘陵に囲まれている。五つの湖はすべて水路でつながっているが、それぞれの塩分濃度、面積、水深が異なり、淡水魚、汽水魚、回遊魚など多様な魚類が生息しており、日本固有の魚種も多く見られる。(環境省:ラムサール条約登録湿地一覧から)

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(2)三方五湖の水産資源と食文化の特徴

三方五湖の水産の特徴は、淡水(三方湖・菅湖)、汽水(水月湖・久々子湖)、日向湖(海水に近い汽水)という独特の自然環境のつながりが生み出す多様性にあります。この環境からフナ・コイ・ウナギ・シジミを中心とした豊富な湖の幸が得られます。

① 淡水域の食文化

・フナ・コイ: 三方湖では古くからフナ・コイが漁獲され、刺身・子まぶし・煮付け・鯉こくなど多彩な料理に加工されてきました。冬季の「たたき網漁」(400年以上の歴史)で獲れる刺身は特に珍重されます。

・ウナギ: 江戸時代から京都にも運ばれた名産で、現在も最高級ブランドとして人気があります。筒漁による伝統漁法が継承されています。

② 汽水域の食文化

・ヤマトシジミ: 久々子湖の汽水域で漁獲され、縄文時代の鳥浜貝塚からも貝殻が出土しました。シジミ汁は地域の代表的な家庭料理です。

③ 鳥浜貝塚(全国こども考古学教室HP)

鳥浜貝塚 - 福井県 - 行ってみよう〜全国遺跡・博物館マップ〜

(ご参考)全国こども考古学教室の取り組みについては次からご覧ください。

https://www.kids-kouko.com

 

④ 三方五湖の伝統的な漁法と農業遺産認定(三方五湖世界農業遺産推進協議会)

たたき網漁など

伝統的な漁業 - 三方五湖の伝統的な漁業と農業

湖とつながる水田

三方五湖とつながる水田 - 三方五湖の伝統的な漁業と農業

 

⑤ 世界農業遺産認定に向けて

“三方五湖(福井県美浜町・若狭町)は「三方五湖の汽水湖沼群漁業システム」として2019年(平成31年)2月に「日本農業遺産」に正式に認定されています。

「世界農業遺産(GIAHS)」には現在までのところ認定はありませんが、今後の活動に乞うご期待です。

詳しくは、福井県三方五湖地域:農林水産省 “

 

(3)三方五湖の漁業協同組合の紹介

① 福井県内水面漁業協同組合連合会

ふくいには、県の北域(嶺北地方)に九頭竜川水系を中心とした7河川・1湖と県南西域(嶺南地方)に直接海に流れ込む7河川・4湖があります。これらの漁場を16の内水面漁業協同組合が管理しており、稚魚の放流や河川美化及び川の体験教室の開催などを実施しています。

詳しくは

 TOP | 福井県内水面漁業協同組合連合会

 ここに「ふくいの漁協」「漁協の取組」についての説明があります。

 

② 鳥浜漁業協同組合

三方五湖の最も上流の三方湖とハス川を漁場としています。コイやフナ釣りが存分に楽しめるほか、冬には伝統漁法の「たたき網漁」を行なっています。

詳しくは

鳥浜漁協 | 福井県内水面漁業協同組合連合会

 

③ 海山漁業協同組合

三方五湖のうち、水月湖と菅湖を漁場としています。水月湖は五湖で最も大きく、湖底には7万年の歳月をかけて積み重ねた世界一の「年縞」が形成されています。

詳しくは、

海山漁協 | 福井県内水面漁業協同組合連合会

 

④ 南西郷・美浜町漁業協同組合

三方五湖でも最も下流で、若狭湾ともつながる久々子湖を漁場としており、シジミ漁も行われています。

詳しくは、

南西郷美浜町漁協 | 福井県内水面漁業協同組合連合会

 

(4)湖の恵みと地域の食文化

① 漁業とつながる地域の食文化(三方五湖世界農業遺産推進協議会HP)

三方五湖には、伝統的に淡水魚介類を食す食文化があります。三方五湖の最上流にあたる三方湖では、コイ・フナ・ウナギをはじめとした淡水魚を漁獲し、特に祝い事などではフナやコイの刺身が好んで用いられています。また、最下流にあたる久々子湖では、汽水域を生息地とするシジミ(ヤマトシジミ)が伝統的に漁獲されており、地域住民に好んで食されてきました。

詳しくは、

湖の恵と文化 - 三方五湖の伝統的な漁業と農業

 

② 御食国(みけつくに)若狭が育んだ豊かな食文化(三方五湖自然再生協議会HP)

三方五湖地域は、山々とそこから流れ込む川、淡水から汽水、海水へと変化する5つの湖、そしてその先につながる日本海というように、「山川湖海」すべての自然からの「食の恵み」がギュッと集約している特別な場所です。

その恵みの多様さから若狭は、古代から朝廷に海産物を貢いだ御食国の一つとして有名です。

詳しくは、

御食国若狭が育んだ豊かな食文化 五湖グルメ | 三方五湖自然再生協議会

 

三方五湖の水産と食文化は、「山川湖海」が連続する地形×古代からの御食国文化× 伝統漁法×現代の観光と加工技術が重なり合って形成された独自性の高い文化体系を形成しているといえます。

 

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(ご参考)令和7年度「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼で、こんな取組があります「三方五湖編」~ は次からご覧になれます。

「びわ湖の日・世界湖沼の日」特別企画~日本各地の湖沼で、こんな取組があります「三方五湖編」~ | みんなで、大津。

 

 

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